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生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の2018年の活動とイベント

生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の2018年の活動とイベント

生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の就労継続支援B型事業所での2018年の活動内容です。

2018年1月~12月迄の活動情報

千葉大学看護学部の実習生の皆様方が、スペースぴあを実習先としてここに初めて来られたのは2012年のことでした。春夏冬の3回に分け、1回ごとに7~8人を受けれ、各々4日間の実習の最終日には必ず地域の高齢者施設や病院への訪問演奏を行って来ましたので、この7年間で160~170人の実習生の皆様方と一緒に、各会場で歌を唄ってきたことになります。Space Peer Voice Ensemble は実習生が来られる年に3回のこの時ばかりは、ソプラノのメロディーラインに厚みを増した1ランク上の合唱団に様変わりするのです。

 利用者の皆様方の中には毎朝の歌の練習が嫌で、参加されない方も勿論居られます。それだけが理由ではありませんが、人に聴いて戴ける一定水準の合唱団を維持し、これを10数年間継続して行くのは、ここならではの諸々の事情も重なって容易なことではありませんでした。栄枯盛衰は世の常で、いつまでこのような訪問演奏を続けられるかは誰も分かりませんが、いま出来ることをみんなで心を1つに合わせて、1つずつ着実に見重ねて行ければ幸いと心から希っています。

​2018.12.13  ​ふたば幼稚園訪問演奏

 私たちには薬物療法も必要ですが、それのみで自らが負っている疾患や障害から恢復するとは思っておりません。差別や偏見による社会的抑圧感により、私たちの存在を地域社会から隠されてしまったり、自らの存在を自ら隠さずに済むような、誰もが心安らかに暮らせる大らかで豊かな地域社会が切り拓かれて行くことを深く希いながら、私たちは16年間に亘ってこの地で様々な活動を積み重ねてきました。

 村上園長先生のご英断によりまして、65年の歴史を誇る​茂原市内のふたば幼稚園で170人の園児を前にし、長い間念願となっていた幼稚園への訪問演奏が実現しました。スペースぴあは2003年の設立ですが、2年前の2001年には大阪教育大学附属池田小学校で学童への無差別殺傷事件が起こり、児童8名(1年生1名、2年生7名)が殺害され、児童13名・教諭2名が傷害を負った事件が起っています。精神鑑定の結果は「パーソナリティ障害は認められるが統合失調症ではなく、責任能力を減免するような精神障害はない」とのことでしたが、既に20年近くの歳月を経過しているにも拘らず未だに大きな衝撃が残っています。あの事件を機に、これまでは地域に開かれていた小学校は急激に閉ざされ、私たちが幼稚園や小学校の中に入れて戴いて歌を唄うには、数多くの困難が横たわっていました。Space Peer Voice Ensemble が産声を上げてから、早くも10数年の歳月が流れていますが、私たちへの深いご理解を賜り、この地域で初めて私どもを迎え入れて下さった村上園長先生に、一同心から感謝しています。

 
 時節柄クリスマスソングを中心に唄い、特にジングルベルの超特急版(モルト・プレスト)が受け、「もっと速くやって!」の園児の皆さんの大きな声援に励まされ、ソリを引いているトナカイさんが疲れ果てて倒れる寸前まで何度も唄いました。かわいい園児の皆さんも、鈴を鳴らしカスタネットを叩いて私たちと一緒に唄って下さり、これまでに幾重にも積み重ねて来た訪問演奏の中でも、最も楽しい貴重な体験をさせて戴くことになりました。
 
 更にありがたいことに、今後ともこのような訪問の機会を繰り返しつくって戴けるとのことでして、毎週木曜日の午後に伺っている本納小学校の花壇づくりの営みとと共に、私たちの心の奥底にどこからともなく生きる勇気が湧き出てきました。

心から嬉しく思っています。誠に、まことに、ありがたいことでございます。

2018.11.30  奥日光温泉旅行 

7年前の2011年の夏に東金青年の家で宿泊研修を行うことなったのは、初めて行う温泉旅行の予行演習の為でした。本納での日々の暮しから逃れて、全山紅葉の景色の中でみんなでゆっくりと遠くの温泉につかり、暫しの間みんな忘れて羽を伸ばして異なる時空に旅立つことに、誰もが憧れていたのです。

 けれども心配がありました。旅行の当日に何人集まるのか…、当日の朝、多くの方から欠席連絡が入ったらどうしよう…、前日から大雨でも降っていたら当日は誰も来ないかも…、途中まで行ってやっぱり帰りたい、と言うひとが出たらどうしよう…。開けてみたらどんなことになるかも判らずに、たった1泊2日のバス旅行にスタッフは心を揉みました。毎秋の温泉旅行は2013年から始まりましたが、当時は7,000円ほどの極めて低価格で、送迎バスや朝夕のバイキング料理や飲み放題のドリンクまで付いて、鬼怒川温泉に行けるということをまだ知らなかったので、多額のキャンセル料に耐えられるかどうかを案じていたのでした。

 
 東金青年の家での2011年の夏、2012年の春、2013年の春の3回の宿泊の経験を経て、この年の秋から毎年の温泉旅行が始まったのでした。鬼怒川、草津、塩原、熱川の紅葉を楽しんできましたが、この度は紅葉の行楽シーズンを敢えて避けて奥日光に足を延ばし、初冬の静まり返った湯ノ湖の湖畔を目の前にして、みんなでゆっくりくつろいできました。

 次回からは1泊2日ではなく、2泊3日にしてゆったりとした気分を味わいたいとの意見も多く出ましたので、B型作業所「ぴあふぁくとり」の工賃向上へ向けて、収益の幹となる事業を早急に組み上げて行かねばなりません。目的を達成する為に、これからもみんなで一歩ずつ着実に歩んで参ります。

2018.11.04  茂原市文化祭 音楽の広場

毎秋茂原市東部台文化会館で行われている茂原市文化祭「音楽の広場」に Space Peer Voice Ensemble が初めて参加させて戴いたのは、第59回の2010年(平成22年)11月7日(日)のことでした。この時には21人で「いつも何度でも」と「赤いスイトピー」を唄いました。翌年の第60回では「小さい秋見つけた」「大きな古時計」「千の風になって」を唄い、前年に引き続き2回目の出場でしたので、この時以来自ら負っている精神疾患を、毎回会場の皆様方に積極的に開示し続けています。高齢者施設や病院などへの訪問演奏を行いながら、自分たちの恢復の地平を切り開こうとしている運動体でもあることを、東部台文化会館にお集まりの皆様方に広く知って戴くけるよう、唄う前の曲目と団体紹介のアナウンスの中でカミングアウトしてきました。この国では不名誉な病とされている統合失調症を、高血圧などの他の疾患と同じようにメジャーなものにするには、自らの恢復途上の姿を開示して行くことが必要です。これにより精神疾患に纏わる差別や偏見が融解し、周囲の皆様方の意識が少しずつ変容していくことを心から希っています。

 毎年唄い継いで9回目の出場となる第67回の今回は、「故郷」(嵐と文部省唱歌の2曲)と「花は咲く」(「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソング)で臨みました。開催日時が重なってしまった本納公民館(ほのおか館)の文化祭での、本納コーラスや Symphonic Brass Orchestra Chiba との共演にも間に合う為に、「音楽の広場」では一番初めに唄わせて戴きました。ご配慮を戴きました関係者の皆様方に、心から感謝しています。ありがとうございました。

 
 タイトなスケジュールの中で2つの会場を掛け持ちで出場することの大変さをみんなで味わい、これを無事に終えた後の充実感をも体験でき、貴重な1日となりました。重ね重ね、誠にありがたいことでございます。

​2018.10.10  さつき台病院 訪問演奏

 Space Peer Voice Ensemble の設立は16年前になりますが、いすみ市のNPO法人あっとほーむの長野干城事務局長のお招きで最初の訪問演奏が実現したのは14年前のことでした。精神科病院の院内の講堂で初めて唄えたのは、今から2年前の木村病院でのクリスマス会でして、成田病院のデイケアルームに於ける夏の合唱大会には、引き続き毎年伺わせて戴いております。誠にありがたいことでございます。

 この度のさつき台病院の訪問演奏が画期的であったのは、精神科の閉鎖病棟内に入れて戴き、私たちSpace Peer Voice Ensemble が長期入院者を前に初めて唄うことができたことでした。このことがとても難しいことであったことを皆様方にご理解戴くには、病棟内で私たちの歌をお聴き戴くのに16年間もの歳月を要したことに思いを馳せて戴ければ幸いに存じます。三木看護師長様はじめさつき台病院の皆様方に、一同心から感謝しております。

 
 この度の営みが退院促進に結び付くことを、心から祈っております。 これを機に、まだ始まったばかりのこの度の医療と福祉との連携の絆が次第に深まって行くように…とみんなで希っています。

2018.10.03   光風荘 訪問演奏

2018.09.06   本納小学校花壇 花植え 第2回目

2018.08.28   本納小学校花壇 花植え
生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の近くにございます本納小学校のご理解とご協力を得まして、校内の花壇の手入れをさせていただいております。いろいろな花を植えました。新学期に登校する児童のみなさんがこの花壇を見て喜んでくださるとうれしいです!

2018.08.10   総合医療センター成田病院 合唱大会
2018.07.15  御船町 日天子祭
​2018.07.12  そば打ち名人参上(かるがも蕎麦の会)
​2018.07.06  公立長生病院 訪問演奏
​2018.06.06  いこいの郷 訪問演奏

2018.05.06  ほのおか館・落成記念まつり(合唱)

 本納公民館が建て替えられ、「ほのおか館」という美しい名を新たに冠してオープンしました。この度の「落成記念まつり」には Space Peer Voice Ensemble も芸能部門に加えて戴き、ソプラノとアルトのパートを受け持つ「本納女声コーラス」の皆様方とご一緒に、ピアノの伴奏で「いつも憧れ」を四部合唱で楽しみ、次にSBC(Symphonic Brass Orchestra Chiba)の方々の素晴らしい伴奏よる「ふるさと」を二部合唱で歌い、貴重な体験をさせて戴きました。誠にありがたいことでございます。高声部は本納コーラスの皆様方が、中声部や低声部は私たち Space Peer Voice Ensemble が受け持つという形で、これからもご一緒にコーラスを楽しめそうで、みんなで楽しみにしております。

 「いつも憧れ」は茂原市歌でして、毎朝8時に市内全域に流れます。昨秋の茂原市制65周年記念の際に行われた「茂原音楽祭 VIVAコーラス」で、私たちも17の市民合唱団と共に東部台文化会館の舞台に上り、四声部に分かれて大勢で唄った曲でした。「ふるさと」は2013年にNHK全国学校音楽コンクール小学校の部の課題曲ともなった美しい曲で、この秋の「ほのおか館」の文化祭の場でもう一度、この三者によってこの曲でコラボレーションをすることに早々となりました。地元本納の他の演奏団体との交流が、嬉しいことに今後とも引き継がれて行きます。私たちは地域の皆様方にこのように温かく迎えられておりまして、心から感謝しています。

 初めにSpace Peer Voice Ensembleの井代団長が、会場の皆様方の前でマイクを片手に合唱団の紹介をしました。私たち精神疾患を負った住民が、周辺の高齢者施設や公立長生病院等にて毎月訪問演奏をさせて戴きながら、仲間と共に心の病からの恢復の道を日々地道に切り拓いている姿の一端を、会場にお集まりの皆様方にも垣間見て戴くことになりました。「落成記念まつり」にお集まりの地域の皆様方の前で、こんな風にみんなで自然に自己開示(coming out)ができ、嬉しい限りです。自己開示に関しましてはこれまでにも数多くの場数を踏んで来ましたので、自分たちの中に少しずつ自信がついて来たようです。みんなでこんな風に地域で暮らす中から、次第に元気になって薬も減り、表情も明るさを増してきています。

 何らかの精神疾患に罹る方は、アメリカでは1年間で全人口の1/4とも言われ、4人に1人が苦しんでいます。我国ではこの病に罹患することがとても不名誉なこととされ、彼等は自ら隠したり、身内や社会から隠されて理不尽な情況に置かれています。この度のような音楽に拠るコラボレーションを通して、少しずつ社会的抑圧感も和らぎ、精神疾患に対する周囲の偏見を徐々に変容させて行くことができると、地域社会の只中にも自ずと恢復への道が切り拓かれて行きます。古い歴史に覆われたこの本納の町中で地元の皆様方と共に暮らし、本納の住民の一員として一緒に歌い、午後になると町中に引き売りに繰り出して、地域の皆様方と何気ない会話を交わす日々の暮らしの中から、私たちは知らず知らずのうちに「恢復への道」を歩んでいたのでした。 

 このようなことは誠に「有り難い」ことでございまして、私たちを温かく迎え入れて下さる本納の地域の皆様方に、一同心から感謝しております。 

2018.04.27  実恵園 訪問演奏
千葉大学看護学部の7名の実習生の皆様方をも交え、久しぶりに実恵園様を訪問して、みんなで一緒に唄って参りました。実恵園の職員の皆様方のご協力によりまして明るい空間がみるみる拡がり、会場のみんなが楽しめた訪問演奏となりました。 一同、実恵園の皆様方に心から感謝しております。

2018.04.13  東金青年の家研修​

 2011年から始まった東金青年の家に於ける宿泊研修に、今年は28人の利用者の皆様方が参加されました。自らの物語を新たに創り上げて行く中で、自分自身の未来への希望を見出すことを目指し、2日目は2人で互いの眼と眼を合わせ、相対して語り合いました。

 城西国際大学福祉総合学科と東京成徳大学福祉心理学科から各々1名の学生が参加され、2日目には東京成徳大学応用心理学部福祉心理学科の江間由紀夫先生にもご参加戴き、ナラティブ・アプローチに関するお話を解りやすくして戴きました。

 この度の研修は、私たちが自らの恢復の地平を目指して歩んで行く際に、具体的な手段や方策を手に入れるとても良い機会となりました。研修の準備は大変なのですが、新たに宿泊を伴わない日帰りのプログラム(9:00~16:30)を企画し、このような研修を四半期毎に継続的に実施できないものかと、一心に模索をし始めています。​先ずは原案を提示し、それをみんなで検討しながら、新たなプログラムを一緒に創って行ければと希っております。
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2018.03.07  引き売りで本納小学校への訪問

 2001年6月8日に刃物を持った男(宅間守・当時37歳)が大阪教育大学附属池田小学校に乱入し、児童8人が死亡、教師を含む15人が重軽傷を負うという、痛ましい事件が起こりました。それまでの小学校の校庭は子どもたちの遊び場でもあり、地域のコミュニティに重要な役割を果たしていたのでしたが、この事件により学校に監視カメラが設置され、部外者の立ち入りは原則禁止となり、集団登校時には保護者や地域のボランティアによる見守りが行われ、警備員も配置されるようになり、精神障害者=犯罪者予備軍=危険人物というステレオタイプの偏見が、マスコミによってまたもや衝撃的と言っても良いほど急速に増幅されて行ったのでした。精神障害者の犯罪率は健常者に比べて高いとは言えないのにもかかわらず、世間からは彼等はとても恐れられております。この偏見を打ち破っていくには、精神障害を負った住民という当事者性を濃厚に帯びた者が、LGBTの方々のように積極的に周囲に自らを開示していくしかないと私たちは思い定めており、実際にこの本納の地で様々な試みを積み上げて参りました。その1つが、この度の本納小学校との交流だったのです。

 あの事件から17年が経過した今年の2月20日(水)の15時半から、本納小学校の長島校長先生のご厚意とお力添えによりまして、教職員の皆様方にスペースぴあが目指す地平を巡って1時間ほどお話をさせて戴くことになりました。先生方からも深いご理解を得ることとなりまして、嬉しく思っております。ありがたいことでございまして、一同心から感謝しております。

 東金市の浅井病院では毎年5月にはんてん木祭りを行い、地域の小学校・中学校・高校・大学の学生をはじめ、この日だけで4500人もの方々が、院内の敷地内いっぱいに繰り広げられたイベントに参加して終日楽しんでおられます。浅井病院は正気小学校に隣り合って接しており、本納小学校の先生方を前にお話をさせて戴いた時には、先生方にこのはんてん木祭りの写真をもご覧い戴きながら、本納小学校とスペースぴあの運動体とをどのように結び着けて、偏見のないより良い地域社会を創り上げて行くことが出来るかを、ご一緒に考えて行くこととなりました。

 その結果、本納小学校の校庭の花壇づくりの一翼を担わせて戴くことと、私たちが毎日本納の街中を引き売りをしているその行き先に、放課後の4時半過ぎに月に1度、職員室をも加えて戴くこととなりました。下の写真は、この時の訪問販売の光景なのです。

 小学校を卒業した生徒が、紆余曲折を経て精神疾患を負った住民として生きて行かざるを得なくなり、私たちのような地域の支援団体と共に彼等がこの街で生きている、その様子をつぶさにご覧戴きながら、教職員の皆様方とご一緒にみんなで<生きることの深い意味>を継続的に考えて行く機会を持てることを、私たちは心から希っております。長島校長先生のお決断で芽生えたこの小さな可能性を、みんなで1つずつ深めて行ければ幸いに存じます。

2018.02.21  和光苑訪問演奏

 この度もまた和光苑様からお呼び戴きまして、みんなで訪問演奏に参りました。ご一緒に楽しいひと時を過ごす喜びを、心の底から味わわせて戴き、一同深く感謝しております。

 ひところに比べますと、Space Peer Voice Ensemble の面々は体力も忍耐力も共につけて来た結果、1時間立ち続けで唄いながら、会場の皆様方と共にどんどん楽しめ、熱演して参りました。とてもとても疲れましたが、一仕事を終え、実に爽やかな気持ちでみんなで「ぴあふぁくとり」に戻って来ました。

 「もばら和光苑 ボランティア公演」の横断幕を掲げて戴きまして、和光苑の皆様方に心から感謝しております。ありがたいことでございます。

2018.01.10 城西国際大学精神保健福祉士実習事前学習会

 城西国際大学福祉総合学部での精神保健福祉士実習事前学習会にお招き戴くのは、8年目となりました。歩みは遅いのですが、毎年このような経験を積ませて戴いておりますので、お陰様で徐々に自分たちの役割や課題が見えは始めて参りました。ありがたいことでございます。堀先生に心から感謝しております。
以下に今回のプログラム(進行予定表)を掲示させて戴きます。

プログラム

(11:20~12:40)
    1.OPENING 堀先生のお話  <5分>
    2.「PSW事前学習会」へ向けた概要説明   <15分> (木村)
        資料を事前に配布して準備
        (12月20日の授業に予めて配布して戴き、当日の1月10日までに受け入れ態勢と
​         質問の準備をして戴く)

3.Space Peer Voice Ensemble  <15分>
         合唱団の紹介 (井代:合唱団団長) 【2分】
            合唱  訪問演奏の一部を実演 (全員)  【8分】
           解説  何を目指して年間20回近くも訪問演奏を行っているのか(団員) 【5分】

4.疾病体験の開示  そよかぜの会in茂原(Self Help Grope)  <30 分> (水島)
        団体紹介 (そよかぜの会の設立の経緯と今後の展望) 【5分】
               自らの疾病体験を語り合う 【25分】
    5.疾病や障害から来る生きづらさに関することを中心に…質疑応答  <30分>
​    6.CLOSING 堀先生のまとめ   <10分>

 自らの疾病や障害からの恢復過程にある私たちのありのままの姿を、大学の教室の壇上からみんなで開示して伝えて行く中から、自分たちがこれまで負の体験と思っていたことが、この場で貴重な教育資源となって変容していくことを実体験させて戴きました。学生の皆様方には、当日はエンパワメント(湧出)をする側に回って戴くよう、予めお願いしておきました。精神保健福祉の仕事の1つが、地域の只中で日々暮らしている精神疾患を負った住民の生活を支えることであるとすると、PSWを目指す自分たちはどのようなことを考えなければならないかを、私たちに直に接しながら、この日学生の皆様方にも考えて戴くこととなりました。ご一緒に時を過ごして下さりました学生の皆様方に、一同心から感謝しております。

 毎朝30分間の練習の積み重ねの結果培われた、教壇の上に70分間もの間立ち続けていられる利用者の皆様方の忍耐力に、みんな吃驚していました。持っている力を、みんなで心を合わせて引き出すことが大切なのです。ひとりでは出来ませんが、みんなですると実現できるのです。

 今回もまたこのような貴重な体験を積ませて戴きまして、ありがとうございました。とても疲れたはずなのに、返ってみんな元気になって戻って来ました。役割りを担うことの大切さを、改めて知りました。誠に、真に、まことに、ありがたいことでございます。

2018.01.01   謹賀新年
 私たちは精神疾患を負った住民の暮らしを地域の只中で支え続ける為に必要な、幾つもの社会資源を創り続けて参りましたが、今年は15周年を迎えます。「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」をこの地に具現化していく為の試みを、未だ萌芽に過ぎませんがこの間に幾重にも積み上げて参りました。これらの基礎の上に、引き続き誰もが仕合せに暮らすことが出来る地域づくりを目指し、皆様方とご一緒に歩んで参りますので、本年もよろしくお願い致します。

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