ホーム » 活動と行事 »

2016年のスペースぴあ茂原での活動とイベント

2016年のスペースぴあ茂原での活動とイベント

スペースぴあ茂原の就労継続支援B型事業所では、高齢者福祉施設などへの訪問演奏(合唱)、各種イベントへの参加をしています。

2016.12.22  長生健康福祉センター  クリスマス会(ディケア-)
茂原保健所のデイケア-の皆様方のクリスマス会に初めてお招き戴き、Space Peer  Voice Ensemble の歌声をお聴き戴きました。12月は木村病院、本納地域包括支援センターに引き続き3回目の訪問演奏となりました。素晴らしいご馳走をご用意下さり、過分なお心遣いに戸惑いながらも、心から感謝してみんなで戴きました。ありがとうございました。

2016.12.14  医療法人学而会 木村病院 クリスマス会 合唱参加
病床削減を大胆に断行しておられる木村病院の清看護部長様のご厚意によりまして、 Space Peer Voice Ensemble としましては初めて、精神科病院の中にお招き戴くこととなりました。私たちは、入院中の皆様方を前に一心に唄いました。顧みるに、ここに至る迄には十数年の歳月が流れ去っておりました。本日、やっと実現したのです。ありがたいことでございます。お力添えを戴きました皆様方に、心から感謝しております。

10数年来高齢者施設への訪問演奏の経験を積み重ねて参りましたが、この度の木村病院での貴重な体験から、私たちは自らの心の奥深くに、悔いの思いを伴う深い悲しみをも感じざるを得なかったのです。退院して地域で暮らしている自分たちの恢復の姿を、今もなお長期に亘って入院して居られる方々や、彼等の暮らしを院内で日々支えておられる医療者の皆様方に見て戴く行くことの大切さにも、改めて気づかされました。良き機会に恵まれなかったならば、自分たちもまだ病院内で暮らしていたかもしれない・・・との思いが、皆の心に幾重にも過って行きました。

これを機に、精神科病院の関係者の皆様方の更なるご理解を戴きながら、私たちの役割を、これまでの高齢者施設から精神科病院へと、徐々に舵を切ることが出来ないものかと希っております。病院の中で暮らしておられる私たちの仲間たちと一緒に、みんなで歌を唄う体験を1つずつ着実に積み重ねて行く中から、新たな地平が見えて来るかもしれません。引き続き皆様方のご理解とお力添えとを戴きますよう、よろしくお願い致します。

​2016.11.6(日)第65回 茂原市文化祭  音楽の広場
「私たち Space Peer Voice Ensemble は精神疾患を負った者の集まりで、自らの恢復を求めて年に20数回もの訪問演奏を行っている運動体です。」 とのアナウンスが、進行係の柔らかな声によっておもむろに会場に流れます。袖から指揮者が登場し、一礼後に2部や3部の合唱が始まりました。みんな、緊張の極みでした!

「今日はみんなで思いっきり舞台で楽しんで来よう!」 と約束して、今年もまた「音楽の広場」に参加しました。初めて出場した時から数えて、早くも6年目になります。日本の四季の歌の中から、「春が来た」「こいのぼり」「七夕」「炭坑節」「東京音頭」「虫の声」「ジングルベル」の7曲の各々の1番だけを駆け足で唄い抜け、最後に「いつも何度でも」で締めくくりました。正味8分程の早業を、みんなで心を合わせてやり抜いたのです。夏の風物詩の盆踊りの場面では、期せずして会場から手拍子が湧き起こり、更に「よいよーい」の合いの手まで飛び出し、吃驚しました。嬉しく思いました。ありがたいことでございます。

帰路、東部台文化会館の玄関前で撮った右下の写真では、ひと仕事終えた後の、爽やかな笑顔に満ち溢れたみんなの安堵の様子が見て取れます。毎朝の練習を通じて、複数の声部をそれぞれ丹念に研いて丁寧に積み重ねて行く中から、日本語の美しい詩の情感を表現しようと長い間心を傾けて来ました。

舞台でみんなで一緒に楽しく歌っているうちに、私たちに対する周囲の社会的抑圧(偏見)が次第に薄れて行きます。精神疾患を負った者に対する、この国の長い歴史の中で歪められてきた周囲の意識を、音楽によって緩やかに変容させて行く中から、私たちの心も解き放たれ、そこから恢復へと向かう深く豊かな地平がおもむろに立ち顕れてきます。

障害は社会の側がつくり上げているという「社会モデル」に深く触発された私たちは、音楽を通して、皆様方とご一緒にこんな風に「時」や「場」を共有して行く中から、新たな関係性を地域の只中でつくり直そうとしています。

2016.11.05  城西国際大学 文化祭 バザー

2016.10.09  橘神社例大祭
残念なことに、昨年は雨の為にお囃子だけの祭礼となってしまいましたが、今年は朝降っていた雨が止み、午後には三つの町から山車が出ました。御船町の役員の皆様方が先頭に立って綱を曳かれ、そのあとには子どもたち、そしてお母様方、次にスペースぴあの面々が続きました。御船町自治会の皆様方には長年深いご理解を戴いておりまして、一同心から感謝しております。ありがたいことでございます。

2016.10.04  伊豆熱川温泉旅行
4年前から年に1度、秋に1泊の温泉旅行に行きますが、鬼怒川、草津、那須塩原に引き続き、今年は熱川に参りました。台風20号の接近に気をもみながらも、曇り空の中でしたがお陰様で無事に戻って来ることが出来ました。起伏と曲折が激しい東伊豆の国道135号線を大型バスで往復しながら、初島、大島、利島を眺めつつ、みんなで楽しい時を過ごしてきました。これまで参加出来なかった方々が何人も来られるようになったことも、嬉しいことでした。仲間の力の大きさを、改めて知ることとなりました。

2016.09.25  ロザリオ福祉まつり

2016.09.12  葵の森あっとほーむ大網 訪問演奏
葵の森あっとほーむ大網様に、この度初めて訪問演奏をさせて戴きました。今まで数多くの高齢者施設に伺いましたが、それらの中で葵の森の皆様方が最も大きな声で歌って下さいました。お集りの皆様方の旺盛な気力に私たちは圧倒され、逆に私たちの方こそデイサービスにお越しの皆様方から元気を戴くこととなり、吃驚してしまいました。皆様方にメロディーラインをお願いし、私たちは低音部を口ずさんで響きを楽しんでいるうちに、楽しいひと時がアッという間に過ぎ去って行ったのでした。

次回の訪問時にはパワフルな曲をもっと用意して、ご一緒に大きな声で歌うことが出来るよう、この視座から選曲にも力を入れねば…と思っております。このような貴重な体験をさせて戴きまして、一同心から感謝しております。ありがとうございました。

2016.08.20  ピアスタッフの雇用を巡る意見交換会
この日は城西国際大学福祉総合学部の実習生1名と、千葉大学看護学部の9名の研修生が加わり、杜の街の入居者の皆様方とご一緒に大声で歌いながら、あっという間に1時間が過ぎて行きました。ソプラノのパートが一気に増えて、女声のメロディーラインがくっきりと表に現れたお陰で、驚くほど美しいハーモニーが生まれました。

              
2016.07.08  杜の街 訪問演奏
この日は城西国際大学福祉総合学部の実習生1名と、千葉大学看護学部の9名の研修生が加わり、杜の街の入居者の皆様方とご一緒に大声で歌いながら、あっという間に1時間が過ぎて行きました。ソプラノのパートが一気に増えて、女声のメロディーラインがくっきりと表に現れたお陰で、驚くほど美しいハーモニーが生まれました。

2016.06.08  特別養護老人ホーム あんしん 訪問演奏
睦沢町の特別養護老人ホーム あんしん に、初めて訪問演奏に伺わせて戴きました。唄っている時には皆とても緊張した面持ちでしたが、お年寄りの皆様方と沢山の握手を交わし終えた後に、いつものようにみんなで外で写真を撮る段になりますと、ご覧のようにすっかりくつろいで笑顔に戻っておりました。ステージの上でもこのような豊かな表情で歌えるよう、恢復への道を目指して歩み続けて参ります。

2016.05.18   老人保健施設 つくも苑  訪問演奏

2016.05.17    千葉大学 『 精神看護学概論 ⑧ ~ 当事者の皆さんから学ぶ 』
5限目に設えられた千葉大学看護学部の『精神看護学概論 ⑧ ~ 当事者の皆さんから学ぶ』の講座に、今年もまたお招き戴くこととなりました。ありがたいことでございます。2階の大きな講義・実習室で、90分に亘り3人の当事者の皆様方の体験をお聴き戴き、後半は90名の学生の皆様方と共に質疑応答の有益な時間を過ごすこととなりました。

当事者性を帯びた者の貴重な体験が、このような場面を通して広く医療資源や教育資源等々になって行く様が、この度もまた眼の前に展開されて行きました。このような空間から、 彼等にとっての恢復への途が1つずつ着実に切り拓かれて行くのです。

私たちに毎年このような機会を設えて下さる千葉大学看護学部の野崎章子先生、舘 祥平先生らの深いご配慮に、一同心から感謝しております。誠に有り難いことでございます。

2016.04.29   東金青年の家 研修
6回目となった「東金青年の家」での宿泊研修では、2日間目一杯「べてるの家の当事者研究」の<研究>を行いました。自らの生の軌跡を語り合いながら、薬物療法以外の恢復への道をみんなで模索し合いました。この体験を基に、更なる言語化の道を歩みます。 

2016.04.28   特別養護老人ホーム長生苑 訪問演奏

特別養護老人ホーム長生苑様に千葉大学看護学部の10人実習生と共に伺い、お年寄りの皆様方とご一緒に、楽しい1時間を過ごして参りました。長生苑の皆様方は最初こそ小さな声でしたが、終わる頃には声も大きくなり、最後はみんなで握手を交わして分かれてきました。次回は古い歌謡曲を2~3曲とのリクエストを戴きましたので、「東京音頭」や「瀬戸の花嫁」の合唱用の楽譜を探し求めました。

2016.04.05   成就山蓮福寺のお花見

連福寺の桜が満開になっており、絶好のタイミングでの花見となりました。精神保健福祉ボランティア「ひまわり」の方々もご参加下さり、総勢30名の賑やかな花見となりました。その後はみんなで本納城跡などの探索も行い、山の上から九十九里海岸や太東岬を眺め、童心に戻って「初めの一歩」遊びに興じるなど、楽しい一日を過ごすこととなりました。

2016.01.13  城西国際大学福祉総合学部 精神保健福祉士実習事前学習会
城西国際大学総合福祉学科における「精神保健福祉士実習事前学習会」の場で、今年も17人の皆様方が自らの貴重な体験を発表することとなりました。2010年から毎年参加させて戴き、今年は7回目となります。活発な質疑応答の中で、当事者の体験がこのような場を経て大切な教育資源に変わっていく様を各自深く実感でき、お陰様で大いにエンパワメントの場となり、発表者は皆勇気づけられて帰ってきました。城西国際大学の皆様方に、一同心から感謝しております。

サイトトップページへ