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生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の2017年の活動とイベント

生活クラブ風の村スペースぴあ茂原の2017年の活動とイベント

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2017年1月~2017年12月迄の活動とイベントです。スペースぴあ茂原では就労継続支援B型事業所として、作業所での作業だけでなく、以下のようなイベントにも力を入れています。

2017.12.22  セントケア茂原 訪問演奏
暮れも押し迫った22日(金)に、セントケア茂原様に初めての訪問演奏に伺う機会に恵まれました。毎年インフルエンザが猛威を奮うので、この時期は長期間に亘り訪問演奏の受け入れ先に苦労するのですが、幸いにもデイサービスにお集まりの皆様方とご一緒に、大きな歌声を出しあって互いに交流する楽しみが、70分間も叶うこととなりました。この日は千葉大学看護学部の7人の皆様方も高声部に加わって下さりましたので、メロディーラインはより美しい響きに包まれて行きました。

 まさかこのようなことになろうとは、誰も思ってはおりませんでしたが、この度の訪問演奏は、私たちにとりましては忘れ難いものになりました。訪問演奏には毎回必ず参加されたHさんが1週間後の29日に入院され、新年の5日の朝6時37分に帰らぬ人となりました。22日の訪問演奏時にも自ら進んで一緒に来られましたが、この日はだるそうにして客席に座って聴いて居られたのでした。

 訃報を知った5日の朝の9時からのミーティングの場で、皆が心からのお別れの言葉を述べ合い、その後の流れは自然と音楽葬となって行きました。「遠くへ行きたい」「翼をください」「星に願いを」・・・。私たちの訪問演奏の最後は、必ず慰めと希望とに満ちた「千の風になって」で締め括るのですが、この日は悲しみに耐え兼ねて、4曲目を唄うことが出来ませんでした。

2017.12.13  医療法人学而会 木村病院 クリスマス会 合唱参加
昨年に引き続きまして、今年もまた木村病院のクリスマス会にお招き戴きました。病棟の最上階に設えられたホールの舞台の上に並んで、おなじみのクリスマスソングのメドレーをはじめ幾つかの歌を唄う機会を与えて戴き、皆様方に感謝しております。デイケアに集う大勢の皆様方による力強いコーラスもありまして、客席に座っていた私たちもこの度の交流を楽しませて戴き、とても嬉しく思っております。

 医療と福祉とが互いの長所を活かし合って今後どのように連携していけば、精神疾患を負った住民の暮らしを地域の只中で上手に支えて行くことが出来るかを巡り、各地で様々な模索が積み重ねられております。「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」をこの茂原市本納の地に創り上げようとした時に、この度のような病院訪問の体験がどのように生かせるかを考える良い機会に恵まれ、間近に迫った新たな平成30年に向けて暫しの間思いを馳せておりました。

2017.11.29  プラセル九十九里 訪問演奏
大里綜合管理の橋本さんはお母様の介護に備えて、いまは大網白里市北今泉のプラセル九十九里に勤務され、資格も取って日々現場で介護福祉を学んでおられます。橋本さんが大里に在職中にも私たちは大変お世話になったのですが、その橋本さんから突然 Space Peer Voice Ensemble の訪問演奏に関する依頼が入りました。喜んで早速伺わせて戴きましたところ、とても明るくお元気なデイサービスの皆様方とご一緒に、春夏秋冬の歌を大きな声で唄えました。楽しいひと時は、瞬く間に過ぎて行きました。

 この度は新たな訪問演奏の場を拡げることが叶い、社会参加の機会を増すこととなり、誠にありがたいことでございます。支援者の皆様方に、心から感謝しております。

​2017.11.05  茂原音楽祭
茂原市制65周年を記念して、市内の17の市民合唱団による 「第32回 もばら音楽祭 VIVA コーラス!」が9月10日に行われたばかりでしたが、11月5日の茂原市文化祭「音楽の広場」にも Space Peer Voice Ensemble が参加するにあたり、この2ヶ月間は『星に願いを』『夏の思い出』『翼を下さい』の3曲のみに集中して、毎朝30分間の練習を重ねてきました。

  この度は更に難しいことに挑戦し、遅いテンポの曲ばかりを敢えて集めて舞台で唄いました。速い歌は曲の持つ<勢い>で誤魔化せ?! ますが、それに比べ遅い歌は、細部の綻びまで全て見えてしまい、聴き手に隠すことが出来ません。そこで、同じメンバーが毎日練習に出て、心を合わせて1フレーズずつ丁寧に練習を積み重ねて行く<忍耐と努力の過程>が、より一層大切になって行きます。

  歌の元となっている美しい詩が、曲が進むに連れて場面転換して行く中で、それぞれのシーンに相応しいトーンを探し求めて、心を籠めて幾つもの異なる情感を繰り返し唄い込んで行く・・・という、根気の要る難しい試みを、みんなで心を1つにしてこの2ヶ月間辛抱強く行いました。心を合わせないと出来ないこのような地道な営みがどうしても苦手で、忍耐を伴う毎日の練習に耐え得ない方々も居られましたが、この積み重ねの中から、「自分たちで創り上げたレパートリー」 という共通の思いに連なるものがどこからともなく芽生え、Space Peer Voice Ensemble の団員のみんなの心の中に、仲間意識のようなものが少しずつ育まれて行きました。

  これまでは2部合唱でしたが、次は3部合唱に着手します。晩秋から初冬へと季節が巡っていく時期にあたりますので、緩やかなテンポの中で詩の深い情感を伝えていく『ペチカ』『雪の降る街を』の練習に移ります。これまでのレパートリーを維持しつつ、新しいレパートリーを増やしていくことの難しさに耐えながらも、1つずつ着実に積み重ねて参ります。

   私たちは毎日の歌の練習や毎月の訪問演奏等を通して、更には市の音楽祭への参加によって、みんなで力を合わせて己を研いていく体験を積み重ねてきました。これらの体験が各自の心の中に緩やかに蓄積されいく中から、少しずつ<生きていく自信>が湧いて来ることも共に学び合いました。一緒に唄うという営みの中からも、「恢復への地平」が立ち顕れて来るのです。Space Peer Voice Ensemble という名の市民合唱団の小さな枠組みの中ではありますが、自信が無かった自分たちがEnsemble の営みの中で互いに結びつけられて行きました。この絆の感覚を頼りにひたすら人前で唄い続けて行くうちに、自らの疾病や障害が自然な形で周囲に開示されて行ったのです。精神疾患を負った市民が、周囲の抑圧的な眼差しに抗して地域の只中で生きて行くには、仲間(Peer)の存在が必要であることを、私たちは Ensemble を通して深く学んだのでした。 

   いま私たちが思い描いている Peer の意味は、「精神疾患を負った仲間」という狭い範囲から徐々に解き放たれて、いつの間にか地域住民全体をも包み込んで行き、振り返ってみると Peer という言葉自体が「地域のみんな」を表すようになっていました。本納の地で15年間暮らし続けて行く中で、Peer の外延が無理なく自然に地域に向けて拡がってきているのです。誠に微々たるものに過ぎませんが、地域の只中で暮らす私たちの存在自体が、地域の皆様方のこれまでの精神障害者に関する頑なな意識を徐々に溶かしはじめ、地域社会そのものが溶変していく方途を、僅かではありますが徐々に拡げているのかも知れません。もしもそうであるならば、これは心からありがたいことでございます。「私たちが<収容>されずに、地域の只中で暮らし続けていることが、そのことが地域社会の皆様方が抱いているこの病への偏見を溶かしていく役割を果たしている!」 という意識を、この地で暮らしている精神疾患を負った住民である私たちが無理なく自然に持てるようになれば、私たちは<社会的役割>を得て自信を持って歩み、ここからも自らの恢復への地平が立ち顕れて行くように思えます。

  地域の皆様方と共にこの地で暮らし、周囲の皆様方ともご一緒にみんなで歌を唄い続けることによって、深く、豊かで、温かな地平に共に立ちたい…との望みを心に懐きながら、私たちはこれからも地域社会の大らさを信じてこの地を耕し、互いに仕え合いながら暮らして参ります。仕合せ感はこんな風に、人や、土や水、風や光 との交わりの中から、語らいの中から日々生まれて行きます。精神疾患を負った住民が安心して暮らせる地域は、それは誰にとっても住みやすい地域社会であることを、ゆっくりと、無理なく、みんなで身をもって体現して行く中から、仲間と共に在る<仕合せ>感の漂う地平を、周囲にそこはかとなく開示し続けて行ければ・・・と、心から希っています。

2017.10.28  しもやぎ祭り(下総精神医療センター)

2017.09.24  ロザリオ福祉まつり
 平成18年4月に共同作業所「ぴあふぁくとり」を開設し、翌年の4月からは障害者自立支援法に基づく「就労継続支援B型事業所 ぴあふぁくとり」 に、右も左も分からないまま、清水の舞台から飛び降りるような思いで一気に移行したのでした。B型の最低基準は月給3000円以上となっておりましたので、まだ時給20円、月給800円にも満たないよちよち歩きの「ぴあふぁくとり」にとりましては、これはとても勇気のいる決断だったのでした。

 そのような時に、ロザリオの聖母会の細渕宗重専務理事(当時)から「ロザリオ福祉まつり」への参加を促され、煎餅以外には出品するものは何もない私たちは躊躇したのですが、身一つで良いから…とのことでしたので、恐る恐る参加させて戴きました。

  当日は細渕様より直々にお出迎え戴き、そこで倉庫に導かれ、「ここにあるものをみんな商品として、煎餅と一緒に売って、その売上は全てスペースぴあに持ち帰るように!」と言われました。

 早くもあれから10年が経過し、私たちの出店も今回で10回目となりました。細渕様がお亡くなりになられてから、既に6年半もの歳月が流れ去っております。私たちの初めての出店に際し、慈愛に満ちた温かい手を差し伸べて下さった時のことを思い起こしては、自立へ向けての支援の在りようを身をもって具体的にお示し下さったことに、私たちは繰り返し両の手を合わせておりました。

2017.09.10   茂原音楽祭 VIVAコーラス
茂原市政65周年を記念し、市内の17の市民合唱団による「第32回 もばら音楽祭」が、茂原市東部台文化会館で行われました。ありがたいことに、Space Peer Voice Ensemble は今回初めてこの茂原音楽祭に招いて戴き、心から感謝しております。茂原市の愛唱歌「いつも憧憬」を4部合唱で唄う場面では、全ての合唱団の団員が全員舞台に上がり、会場の皆様方とご一緒に唄いました。

  私たちは3番目に出演し、井代団長が壇上から自らマイクを片手に、「NPO法人 スペースぴあ」とSpace Peer Voice Ensemble の紹介を手短にしている間に、緊張しながら袖から舞台に向けて団員が整列し、訪問演奏の時にいつも唄っている曲の中から8曲を、10分間で唄い抜けました。 会場からは温かい拍手を戴き、一同心から感謝しております。毎朝30分間の練習を欠かさずにしておりますが、参加された他の合唱団の皆様方はとても高い水準の響きを追求しておられ、更なる精進が必要であることを一同改めて感じました。このような良い学びや貴重な経験をさせて戴き、皆様方に心から感謝しております。

 2ヶ月後の11月5日には、「音楽の広場」で唄うことになっております。同じ東部台文化会館で行われ、ここへの参加は7回目となりますので、お陰様で広い空間の中で大勢の皆様方を前にして唄うことにも、少しずつですが慣れてきました。ありがたいことでございます。

 明日からは2ヶ月後を目指し、これまで練習してきた曲に代わって、「星に願いを」「夏の思い出」「翼を下さい」の3曲に焦点を合わせ、新たな気持ちで練習に打ち込んで参ります。

2017.08.09  スペースぴあ交流会 佐藤様、金子様
 この度の「スペースぴあ交流会 ~ 自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会」では、薬物依存から立ち直られた佐藤様と金子様のお二人をお迎えし、薬物への依存とはどのようなことなのかを、実体験に拠る極めてリアルな世界を、短時間に淡々と語って戴きました。話を聴いていた私たちも、彼等が体験した薬物の魅力にすうっと引き込まれてしまうほど、それは強力な吸引力を持っている世界のようでもあり、薬物依存の可能性を誰もがも簡単には否定出来ないことが、骨身に滲みるほど良く分かりました。「次の瞬間には、自分は最後まで踏み止まれるかどうかは判らない。手を出してしまいそうな気がする…」との佐藤様の率直な言葉の吐露には、同じ人間として深い共感を覚えざるを得ませんでした。薬物によって現出される地平の輝きや魅力とは裏腹にある、誰もがどうすることも出来ない強い魔力に満ちた誘惑に襲われた時に、それに抗しきれず如何とも抑えがたく噴き出して来る人間の弱さというものに、私たちは思いを馳せざるを得なかったのでした。

  大里総合管理(株)様には、スペースぴあは洗車や煎餅の販売等々で長年に亘り大変お世話になっております。ここの職員として働いて居られる佐藤様と私たちが知り合えたのは、野老真理子社長が顧問をして居られる千葉県中小企業家同友会茂原支部の例会でした。この度はそのご縁で、お話し戴けることとなりました。佐藤様はこの度の交流会のチラシに、以下のような短い一文をお寄せ下さりました。

「16歳から29歳までの13年間を、違法薬物に捧げました。楽しむ為に使っていた薬が生きる為に必要な物に変わっていく中で2度の傷害事件を起こし、ダルク(薬物依存症回復支援施設)に入寮、1年半のリハビリを経て大里綜合管理に入社。皆さまの優しさと理解の上に平穏な生活が成り立っていることに、日々感謝しています。」

  スペースぴあでは、精神疾患を負った方々への深く豊かな「恢復の場」をこの地に創り上げようと、日々心を砕いて来ました。幾重もの体験を経て、人薬(ひとぐすり)や時間薬という言葉のもつ奥深い世界も、次第に私たちの心の奥深くにまで沁み通ってきています。このお二人の心を恢復へと向かわせる、大里綜合管理の職場空間とは、どのような空間なのでしょうか。お二方にもう一度お越し戴いて、​この視座から「恢復の空間」について語って戴きたいと心から希っております。

  私たちは不信から信への道を歩もうと希求し、その先に恢復へと連なる深く豊かな地平を探し求めております。薬物の魅力をも超えて行く人と人の繋がり、農作業を通しての「人」と土や水、風や光との繋がり、「役割り」を通じての人と社会との繋がりなどを、どのようにすれば1つひとつこの地で具体的な「形」にして行くことが出来るのでしょうか。問いは幾重にも深まって行きます。

  <自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会>との長い副題を冠した「スペースぴあ交流会」は、語り手の深い思いを聴き取った後の質疑応答の時間に、これまで重きを置いてきました。今回は残念ながらこの対話の時間を充分に確保出来ませんでしたので、次回は3時間を当てて、みんなでじっくりと語り合いたいと思っております。

<追伸>
 お二方は私たちの為に、最後に蛇三線と太鼓で数曲唄って下さいました。そこで私たちも瞬時に Space Peer Voice Ensemble に早変わりして、ディズニー映画 「ピノキオ」の主題歌「星に願い」をお礼に歌わせて戴きました。私たちはこの歌を、スペースぴあのことを言っている<自分たちの歌>として愛唱しているのです。

2017.08.04  総合医療センター成田病院 合唱大会
 17年間の長期入院の方を筆頭に、成田病院から2年程前に順次退院して来られた3人の皆様方をも交えて、院内に於ける恒例の合唱大会に、私たち Space Peer Voice Ensembleは初めてお招き戴きました。(3人が入院して居られた年数を合計しますと、39年になります。)

 私たちは18人の団員に4人のスタッフを加え、総勢22人で参りました。このように病院内で皆様方と交流できることは、本当にありがたいことでございます。各病棟から1曲ずつ唄われ、休憩を挟んで Space Peer Voice Ensemble が20分程お時間を戴き、会場の皆様方とご一緒に歌で親交を深めて参りました。皆様方とこのような楽しいひと時を共に過ごすことが出来まして、私たちは皆心から感謝しております。重ねて、ありがとうございました。

 15時に終わった後は、作業療法室にて15:30~16:00 の間、「スペースぴあの皆さんとの懇談会」の場を設定してくださりました。5つのテーブルに分かれて、全部で20人程の入院患者さんが座られ、そこで私たちもみんなと顔を突き合わせ、親しくお話をする機会に恵まれました。   ・グループホームについて知りたい
  ・退院について悩んでいる
  ・退院後の日常生活  etc.
  次の段階としましては、希望者による本納のスペースぴあへの見学ツアーとなるとのことでして、成田病院の医療・福祉スタッフの皆様方の地域移行に関する並々ならぬご努力には、一同心から頭が下がる思いで居ります。今後とも継続的にお招き戴けるとのことでして、心から感謝しております。誠に、真に、ありがたいことでございます。

2017.07.07  長生苑 訪問演奏(合唱)
 梅雨の合間の日差しの強い七夕の日の午後、Space Peer Voice Ensemble は緑川理事長の居られる長生苑に千葉大学看護学部の8人のソプラノの方々と共に伺い、そこにお集まりのお年寄りの皆様方とご一緒に、1時間に亘り目一杯唄って、踊って、大声を出して、歌声と笑いの飛び交う会場で楽しいひと時を過ごして参りました。毎年このような貴重な場を提供して下さる長生苑の皆様方に、一同心から感謝しております。誠にありがたいことでございます。  次第に佳境に入り、私たちが唄う東京音頭に合わせて、気さくな緑川理事長がみんなの前で笑顔で踊り始めると、客席に座って居られた皆様方の表情が一気に輝き出し、その場には急に仕合せ感が漂い始め、辺り一面親近感が深まって行ったのには驚かされました。みんなから好かれている理事長さんであることが、このようなひと駒からも垣間見られ、私たちの心もいつの間にか喜びに満たされていました。

 今後「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築が推進されて行きますが、私たちスぺースぴは、この地で自分たちが手掛けてきた Space Peer Voice Ensemble による訪問演奏、移動販売、本納地域包括支援センターとの連携(本納体爽教室での合同合唱やオレンジカフェ)、「ぴあふぁーむ ~ 農と福祉の模索の場」に於けるユニバーサル農業へ向けての試み等々によって、自らの身の丈に合った形の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を、この地に1つずつ着実に構き上げてようとしています。自らの疾患や障害を気楽に表明できる場面を、これらの営みによって地域の只中に日常的に数多く創り上げて行く中から、精神障害者に対する社会の偏見や差別が少しずつ変容していくものと、私たちは考えています。

2017.06.23  スペースぴあ交流会 秋谷様
第25回「スペースぴあ交流会 ~ 自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会」は、秋谷 忍様をお迎えし、1時間に亘って白子町に転居してからの歩みを語って戴き、その後に皆様方からの質問にも丁寧にお応え戴きました。
 <ままならぬ・・・今がある>
夢が破れ マイナスからプラスへの生き方へ! 
自分流で良いから、何か地域に役立つことを!

千葉県郷土史研究連絡協議会 常任理事や白子町の文化財を守る会 世話人等のご体験を踏まえ、そこに「ぴあふぁーむ ~ 農と福祉の模索の場」での就農体験をも交えて、お集まりの聴衆の皆様方に生きる勇気を与えて下さいました。一同、心から感謝しております。

8月9日に予定している第26回「スペースぴあ交流会」は、大里綜合管理株式会社で働いて居られる佐藤修太郎様をお迎えして、自らの生の軌跡の一コマを語って戴くことになっています。

2017.06.21  第24回 スペースぴあ交流会~ 自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会
 城西国際大学看護学部4年の石川蓮太朗さんが、 「地域で生活する精神障害者の日常での困難な出来事に対するその人なりの対処行動獲得を支える看護援助」という研究課題を定めて卒業論文を書くために、何かのご縁からスペースぴあに来られました。そこで先ずは、知り合い、語り合い、活かし合うことから始めようと、「スペースぴあ交流会」の場でご自身のことを語って戴いて、みんなで親睦を図ることになりました。大学からも論文を指導される小林みゆき先生と伊賀聡子先生が来られ、石川さんは多少緊張ぎみでしたが、30分間の素晴らしいプレゼンテーションをして下さり、26名の聴衆の中からは100点満点の声も出ておりました。短い休憩をとってからは1時間に亘り、石川さんとの間で様々な会話が交わされ、時は瞬く間に過ぎ去って行きました。

私たちは自らの苦しみの体験が貴重な教育資源へと変容して行くことに、大きな喜びを感じております。石川さんは茂原市本納の私たちのこの空間(Space)を、ご自身の研究のフィールドとされました。この現場から、心の通った豊かで深い論文が書き上げあげられて行くのを、私たちもまたみんなで楽しみにしています。来春にはもう一度ここに来て、論文の成果を発表して戴けることにもなっています。重ね重ね、ありがたいことでございます。

 石川さんの更なる成長をみんなで見守っていく楽しみも、これを機にどこからともなく新たに立ち顕われてきました。共に語り合い、聴き合うことの中から仕合せ感が漂いはじめ、そこから恢復の地平が浮かび上がって行きます。このような素晴らしい触れ合いのご縁をつくってくださりました小林みゆき先生に、一同心から感謝しております。

2017.06.07   プラチナ・ショートステイ東金 訪問演奏
 Space Peer Voice Ensemble の団員のIさんのお母様が、プラチナ・ショートステイ東金に入所して居られます。親孝行のIさんは自ら入所施設の施設長さんにお願いして、私たちの訪問演奏を実現してくださいました。唄う前に、団員が会場の皆様方のところに行って「よろしくお願いします」と言いながら、笑顔で両の手を差し出して握手をして回ります。その後の「はじめのご挨拶」の中で、お母様がお世話になって居ることに関する感謝の言葉が、Iさんから施設の皆様方に伝えられました。この有様をご覧になっていたお母様は、涙を流して喜んで居られました。

  私たちは訪問先で、ご高齢の皆様方とご一緒に唄う場面を毎回たくさんつくっています。この度初めて伺うことになりました、プラチナ・ショートステイ東金の入居者の皆様方の歌声はとても澄んでおり、修道院の中で歌われている讃美歌を聴いているような趣が漂っていたのがとても印象的でした。全てを終えた後に、車椅子のお母様とIさんを中心に、プラチナの職員の方にも入って戴いて、みんなで記念撮影となりました。

  スペースぴあに戻って来たのは既に15時半を過ぎていましたが、有志の皆様方を中心に、このあと直ちに Peer Support Group「そよかぜの会in茂原」の23回目の定例会が17時まで開かれていました。別働隊の3人はスペースぴあに帰らず、プラチナ・ショートステイ東金の近くの浅井病院に入院中のお仲間のところに面会に行き、早くグループホームに戻ってくるようにと伝え、談笑して戻ってきました。

 スペースぴあでも大変お世話になりました、ロザリオの聖母会の前理事長の細渕宗重様が亡くなられてから、先月の5月29日で早くも6年の歳月が過ぎ去って行きました。その細渕様が、生前によくこんなことを言っておられました。

「相談できる人が居ることが仕合わせ(支合わせ)」「福祉とは共に歩むこと」「仕合わせ(支合わせ)とは、人と人とが仕え合う(支え合う)こと」

 Space Peer Voice Ensemble の訪問演奏活動をも通して、仕合わせ感の漂う空間を日々創り続けながら、これからもみんなで心を合わせて恢復への道を歩み続けて参ります。

​2017.05.19  東金青年の家研修
全山紅葉の中でみんなで温泉に浸かって、ゆったりとした時を過ごしたい!
この思いを具体的な形に…との希いから、6年前の2011年の夏に、東金青年の家で初めての宿泊研修を行うことなりました。いきなり遠くの温泉に大勢で宿泊できるかどうかが、当時はまだとても心配だったのです。東金青年の家での2011年の夏、2012年の春、2013年の春の3回の宿泊研修の経験を経て、この年の鬼怒川温泉を皮切りに、秋になると草津や塩原の紅葉を楽しみ、昨秋は熱川温泉に行きました。今秋は那須の予定です。

 秋の温泉旅行は研修の「け」の字も入れずに、すべて遊びに徹し切っていますが、東金での春の研修は遊びの要素はありません。食事と入浴と睡眠以外は、寸暇を惜しんで研修室を借り切ってのディスカッションに徹し、参加された皆さん方も毎回驚くほど集中力を発揮されます。自らの思いを言葉にし、それらを互いに聴きあい、みんなで語り合う中から、自らの生の軌跡を振り返ることとなります。語りの触媒となる幾つもの映像をも同時に視聴しながら、2日間はあっという間に過ぎ去って行きます。

 一昨年のテーマは「美しく生きるとは…」、昨年は「自らを見つめ直す‼」でしたが、今年は「己を研く」としました。スペースぴあの本部棟の玄関には、欅の1枚板を削ってそこに墨書した額が飾ってあります。
社会的役割を果たす中で日々己を研き ぴあに来たら仕合せになってね!
 次年度もまた充実した研修となるように…と一同心から祈っています。

2017.05.16  千葉大学看護学部精神看護学概論「当事者の皆さんから学ぶ」
何かのご縁から2012年の4月より、千葉大学看護学部の実習生を年に3回(4月・7月・12月)お迎えすることとなりました。更に2015年の5月からは、精神看護学概論「当事者の皆さんから学ぶ」の講座に、貴重な時間を割いて3年連続でお招き戴くこととなりました。精神疾患に関する自らの体験がそのまま90名の看護学生への貴重な教育資源となるという、嬉しい体験を毎回させて戴いております。誠にありがたいことでございます。

 3年目となる今回は、予め大学に原稿を送って90人の学生の皆様方にお読み戴き、先生方にお願いして彼等からの質問を先に集計してもらい、当日はそれに3人の登壇者が答えるという形で進みました。これができたのは先生方の大変なお力添えがあってのことでして、一同心から感謝しております。

 3年間で3度の経験を積ませて戴きました結果、学生の皆様方に何をどのように学んで戴くかに関しまして、私どもの方に幾つもの課題が見えてきました。教育資源や啓発資源へと連なるこれらの貴重な体験を、自らの恢復への道にも結びつけることが出来るよう、周囲の皆様方に感謝しつつ皆で切磋琢磨して行こうと誓い合っております。

2017.05.14  浅井病院訪問演奏(はんてん木まつり)
浅井病院の職員の皆様方に周到な準備をして戴いた「はんてん木まつり」の空間に於きまして、私たちは正面玄関先のテントの中で毎年精神障害者の作業所「ぴあふぁくとり」として出店させて戴き、煎餅や野菜、雑貨等の物品販売しておりました。今年からは長年慣れ親しんだこのテントから出て、C棟1階の広い室内空間に設えられた舞台に立ち、Space Peer Voice Ensemble としての参加が叶うこととなりました。浅井病院の関係者の皆様方に、一同心から感謝しております。誠にありがたいことでございます。

 私たちは童謡の練習にも長年取り組んで参りましたが、童謡を楽しく唄いこなすことの難しさに毎回直面しています。浅井病院には職員の皆様方を対象に、「やまもも保育所」という院内保育所が置かれています。大きな声で園児のみなさんとご一緒に歌を唄いながら、楽しいひと時を過ごすことが出来れば…と夢を膨らませてきましたが、一所懸命に歌を唄いながら表情も明るく!となると、同時にこれをこなすことは実はなかなか大変なのです。

 アンデルセンの童話に出てくる「裸の王様」(原題:皇帝の新しい服)では、王様の姿を見て正直に裸を指摘できたのは子どもでした。幼い子どもたちに歌の楽しさを伝えることの難しさは、充分過ぎるほど分かっていますので、私たちの歌の力でみんな一緒に、わんちゃんや猫ちゃん、小鳥さんや熊さんになることが出来るかどうかが、とても心配です。毎朝の練習の積み重ねの中から、1つずつ着実にこの不安を払拭して、いつの日にか幼稚園や保育所の子どもたちと一緒に歌を唄いたい…と心から希っています。

​2017.04.28  公立長生病院訪問演奏
公立長生病院地域医療連携室の石井MSWさんと、地域医療部会の委員長の任にあられる耳鼻咽喉科の吉岡先生の深いご理解とご尽力とによりまして、4階のラウンジで春夏秋冬の歌を1曲ずつ、入院患者様とご一緒に唄う機会を与えて戴きました。ありがたいことでございます。千葉大学看護学部の実習生も朝の練習に4日間参加され、当日はソプラノの声部を受け持って下さいました。みんなで1つのことを成就しようと、毎朝練習を積みあげて行く中から、少しずつ互いの心が通じ合って行き、この日は入院している皆様方と一緒になって、「共に唄うことの楽しさ」を味わうこととなりました。

ありがたいことでございます。

2017.04.12   蓮福寺のお花見
 毎年この時期になりますと、開花予測や天気予報をもとに、地元本納の成就山蓮福寺の桜の咲き具合を気ぜわしく見はかりながら、満開の日を目指してお花見の日取りを決めることとになります。今年の東京の開花宣言は3月21日で、満開日は4月2日とされましたが、九十九里浜の沖を暖流の黒潮が流れている外房の春は、なぜかいつも遅れます。4月12日(水)は晴れ上がり、温かで絶好のお花見日和となりました。

「社会的役割を果たす中から日々己を研きぴあに来たら仕合せになってね!」

と、栓の木の一枚板に筆耕されたメッセージは、鵜野榮一さん(最前列右端)が往年の腕を奮って一気に鉋がけをした上に、書道十段の内藤新一氏(左隣)が揮毫されました。これを満開の花の下に持って行って、のどかな記念撮影となったのでした。
(この栓の1枚板は、この後「ぴあ ふぁくとり」の作業棟の1階玄関奥の壁の上に掲示され、日々皆様方の目にとまっています。)

 そのあとは早速「花より団子」の世界に一同身を浸らせて、松花堂弁当箱に詰めたご馳走をみんなでま~るくなって食べました。腹ごなしにと、この度もまた本納城址を目指して100メートルほど急坂を登り、主郭跡からの眺めを堪能することになりました。

 帰路は4月1日に開店したばかりの「ほんの~り茶房狸蛙」(本納里さぼうりあ)で珈琲を飲んで心身の疲れを癒やしながら希望に胸を膨らませ、改めて新年度のスタートを切ることになりました。 ​

29年度も日々己を研き、良き1年となりますように!!

2017.02.22  NPO法人こだま 訪問演奏
 インフルエンザの流行が及ばぬように、この時期は施設や病院などでは内部感染を恐れて、外からの訪問者を厳しく制限しています。冬は訪問演奏をお願いすることにとても苦労するのですが、この度は特定非営利活動法人こだまの近藤けい子理事長のお招きを戴き、小一時間みんなで一緒に唄うこととなりました。10数年前の最初期から数え、既に6回もお邪魔しています。

 4月は公立長生病院となっていますが、現時点では3月の訪問先はまだ決まっていません。

2017.01.18  城西国際大学福祉総合学部 精神保健福祉士実習事前学習会
城西国際大学福祉総合学部 精神保健福祉実習事前学習会
城西国際大学福祉総合学部の皆様方のお力添えによりまして、私どもが置かれている様々な状況をお伝えする場を毎年つくって戴くようになってから、早くも7年を経過します。ありがたいことでございます。従来は各自の思いをそれぞれ原稿用紙に認めて、利用者さんに描いて戴いた絵を表紙にして冊子に束ね、学生の皆様方に予め読んで戴いたうえで、教室で私どもの話をお聴き願っておりました。(冊子の編集が間に合わず、当日の朝印刷し、みんなで手分けしてホッチキス止めした冊子を、やっとの思いで急遽教室に持ち込んだことも何回かありました ‼ )

 7年目となる今回の事前学習会は、敢えて従来とは趣向を変えて臨ませて戴きました。大学の教室を将来精神保健福祉士となる皆様方の「実習の場」に変え、教室そのものを私たちへのエンパワメントの場にして戴くよう、こちらから厚かましくも学生の皆様方にお願いしてしまったのです。教室はたちまち訪問演奏用の高齢者施設と化し、学生の皆様方は私たちの恢復の為に、私たちをエンパワメントする立場に置かれました。私たちと目と目を合わせて、両の手で握手を3回も繰り返し(最初/クリスマスプレゼントの前/最後のお別れ)、共に歌い、挙句の果ては戯れに互いの声の大きさを競うこととなりました。  

 精神疾患を負った者に対する社会の無知識や偏見を取り除いて行くのは、それを否応なく体験せざるを得なかった私たち恢復者自身の責任なのです。私たちの恢復途上の姿を周囲に開示することから、私たちを見る周囲の目が変わって行きます。精神保健福祉士の役割は、地域の只中で彼等が隠されずにありのままに生きて行けるような環境を創り上げ、彼等をエンパワメントすることにあることを、教室の学生の皆様方にお伝えして来ました。傍から見てどんなに拙い試みであったとしても、当人たちが一所懸命にしていることが、周囲の心を深く動かすことがございます。学生の皆様方には、精神保健福祉士の仕事とは、どのような人に、何を目指して、どのような支援するのかを、短い時間でしたが垣間見て戴けたでしょうか。

 スペースぴあとのご縁を結ぶことが無ければ、未だに入院していた方が大勢居られます。福祉を志している若い学生の皆様方に、私たちは大きな期待を抱いております。

 この度もまたこのような場を設えてくださりまして、重ねてありがとうございました。一同、皆様方に心から感謝しております。
 注 : エンパワメント(湧活)
  人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させること

2017.01.10  千葉大学看護学部 実習
2017.1.10~2017.1.13
千葉大学看護学部 実習
 千葉大学看護学部の実習生の皆様方は、平成24年から毎年3回に分けてここに来られ、毎回新鮮な風を入れて戴いています。4日間の実習の最終日には、毎回高齢者施設への訪問演奏を一緒に体験して戴いておりましたが、今年はインフルエンザの流行が早かったために、折角の企画が中止となってしまいました。そこでホール宗重を利用して、3時間に亘り「意見交換会/交流会/お別れ会」を行いました。最後に8名の学生の皆様方と一緒に、「ほんの~り茶房狸蛙」の前で記念撮影となりました。

 恢復を目指し、地域の只中で私たちはどのような空間を創ろとしているかを、この度もまた様々な視座から皆様方に学んで戴くこととなりました。千葉大からは毎年3回に分けて総計30名弱の方々をお迎えしておりますが、看護学部の学生の皆様方が、地域の只中で恢復を目指している私たちの暮らしの現場に繰り返し脚を踏み入れて下さることにより、疾病や障害による私たちの苦しい思いや体験が、皆様方の貴重な教育資源になって行くことが直に感じられ、とても嬉しく思っております。このような機会を長年に亘って繰り返し与えて下さる千葉大学看護学部の関係者の皆様方に、一同心から感謝しております。ありがたいことでございます。実習生の皆様方の学業成就を、みんなで心から祈念しています。

「どうか、福祉の現場をも熟知した、良き医療者となりますように!」
       これがみんなの心からの希いなのです。

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