事業所のご紹介

「生活クラブ風の村スペースぴあ茂原」（旧名称：特定非営利活動法人スペースぴあ）は、精神疾患や精神障害をお持ちの方々の地域での暮らしを日々支える為に創設された、一家族の深い想いから始まった運動体です。彼等の恢復を希い、そこへ向けて様々な試みを積み重ねて参りました。

当初は、この国の精神医療の闇の深さをたとえ僅かでも打開出来ないものか…との家族の深い想いから、2年間の準備期間を経て、15年間と30年間の社会的入院の方を病院からお迎えして、右も左も判らぬままに始めたのでした。千葉県の単独事業であった、定員2名から開所出来た「ふれあいホームスペースぴあ」が産声を上げたのは、2003年（平成15年）4月だったのです。長生地区では最初の精神のグループホームでした。

紆余曲折の末に14年間が瞬く間に過ぎ去り、学齢期で言いますと今年度は中学3年生に進級する時期となります。彼等の恢復にとって本当に必要なことに的を絞り、中学校での3年間を力いっぱい走り抜けて、目指す高校に向けて研鑽の日々を送ることを誓います。

この間の営みの中から見えてきたことは、比喩的に申しますと私たちが目指す高校は「農業高校」であり、その先は大学の農学部を目指すこととなのでした。「農と福祉の模索の場」を掲げて早くも10年以上の歳月が流れ去っていきました。私たちは環境保全団体としての社会的役割をこの地で少しずつ担いながら、精神疾患を負った住民への福祉の在り方の１つとして、引き続き「農業による恢復への道」を模索し続けて参ります。

精神障害者向けグループホーム